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内容(3回分を1日) |
第01回 |
ホップ代数の概念の出自について,主に歴史的な観点から概説する. |
第02回 |
群環や量子群など,この講義を通して重要となるホップ代数の例を紹介する. |
第03回 |
有限次元ホップ代数の双対を導入し,いくつかの具体例を計算する. |
第04回 |
ホップ代数の表現や余表現からテンソル圏が生じることを説明する. |
第05回 |
組みひも圏の概念とその例を紹介し,組みひも圏から組みひも群の表現が得られることを説明する. |
第06回 |
ホップ代数の表現圏の組みひも構造と普遍 R 行列の対応について説明する. |
第07回 |
非自明な組みひも圏の例として Yetter-Drinfeld 圏を導入する. |
第08回 |
Yetter-Drinfeld 圏を実現する Drinfeld
double について解説する. |
第09回 |
リボン圏を用いて結び目不変量を構成するためのアイデアについて説明する. |
第10回 |
ホップ代数の積分とモジュラー関数について解説する. |
第11回 |
積分とモジュラー関数を用いて,有限次元準三角ホップ代数がリボンホップ代数となるための必要十分条件を与える. |
第12回 |
1 の冪根における量子群
u_q(sl_2)
を Drinfeld
double の商として実現し,それがリボンホップ代数の構造を持つことを説明する. |
第13回 |
実際に u_q(sl_2)
から結び目不変量を構成し,そのようにして得られた不変量とジョーンズ多項式との関係について説明する. |
第14回 |
三次元多様体の Hennings-Kauffman-Radford 不変量について解説する. |
第15回 |
モジュラーテンソル圏の理論や修正 HKR 不変量を中心に,この授業で解説した話題の最近の進展について紹介する. |