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過去のセミナー 

▶ 2026年度

第22回

  • 【日時】2026年6月26日(金)17:00~18:30
  • 【場所】岡山理科大学岡山キャンパスC3号館8階共同ゼミ室Ⅰ(南) & Zoom 配信によるハイブリッド形式
  • 【講演者】高瀬 裕志(岡山大学)
  • 【講演題目】Inverse boundary value problem for the Helmholtz equation in the high frequency limit
  • 【講演要旨】

    Helmholtz 方程式に対する Dirichlet-to-Neumann 写像からポテンシャル項をどの程度安定に復元できるかを問う境界値逆問題を,高周波極限 (high frequency limit) において考察する.特に復元誤差を Dirichlet-to-Neumann 写像の差によって評価する安定性解析について述べる.この非線型逆問題を線型化し,かつ未知のポテンシャル項が領域の一部で一致するという仮定のもと,三重対数型の安定性評価 (triple logarithmic stability) を示す.この不等式は 3 次元以上において成立し,高周波極限及びスペクトルの近傍における逆問題の安定性の挙動を明らかにする.あわせて,既存研究との比較と未解決問題についても述べる.本講演は Mourad Choulli 氏との共同研究に基づく.

第21回

  • 【日時】2026年5月29日(金)17:00~18:30
  • 【場所】岡山大学環境理工棟 1F 105号室 & Zoom 配信によるハイブリッド形式
  • 【講演者】後藤田 剛(東京科学大学)
  • 【講演題目】Finite-time singularity formation in interacting vortex sheets
  • 【講演要旨】

    非粘性流体におけるせん断層の基本モデルである渦層は、Birkhoff-Rott方程式によってその時間発展が記述される。この方程式は、線形安定性解析によって、短波長極限で成長率が発散するKelvin-Helmholtz不安定性を持つことから、初期値問題が不適切であることが指摘されている。実際、解析的初期値に対して時間局所解の存在が示されているが、有限時間特異点の形成に関しては未解決である。一方、Mooreによる漸近解析およびKrasnyらによる数値計算により、解析的初期値に対する解が、有限時間で曲率の発散を伴う特異点を形成することが示唆されている。このように単一渦層の挙動については多くの知見がある一方で、渦層間相互作用が特異点の形成過程に与える影響はいまだ十分に解明されていない。本研究では、噴流や後流などの流体現象を記述するため、Birkhoff-Rott方程式を2つの渦層間の相互作用を考慮した形へと拡張し、2層渦層モデルの特異点形成に及ぼす相互作用の影響を数値的に調べた。本講演では、平行な2層渦層に対して線形安定性解析から導かれる2種類の不安定モードを微小摂動として与えた解の時間発展を考える。特に、渦層間距離を変化させたときの特異点発生時における渦層の形状や曲率の挙動について考察する。さらに、複素平面上の特異点を仮定した解析手法に基づき、フーリエ・スペクトルの代数的減衰指数の観点から2層渦層モデルにおける特異点形成過程について明らかにする。本研究は、ミシガン大学のRobert Krasny氏との共同研究に基づくものである。

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