次回のセミナー
第21回
-
【日時】2026年5月29日(金)17:00~18:30
-
【場所】岡山大学環境理工棟 1F 105号室 & Zoom 配信によるハイブリッド形式
※Zoomでご参加される方はZoom参加登録フォームから,5月29日(金)12:00までにお申し込みください. ミーティング情報は参加登録後に自動で配信されます.
※5月29日の夜は懇親会を開催予定です.懇親会に参加予定の方はGoogleフォームから,5月21日(金)12:00までにお申込みください. - 【講演者】後藤田 剛(東京科学大学)
- 【講演題目】Finite-time singularity formation in interacting vortex sheets
-
【講演要旨】
非粘性流体におけるせん断層の基本モデルである渦層は、Birkhoff-Rott方程式によってその時間発展が記述される。この方程式は、線形安定性解析によって、短波長極限で成長率が発散するKelvin-Helmholtz不安定性を持つことから、初期値問題が不適切であることが指摘されている。実際、解析的初期値に対して時間局所解の存在が示されているが、有限時間特異点の形成に関しては未解決である。一方、Mooreによる漸近解析およびKrasnyらによる数値計算により、解析的初期値に対する解が、有限時間で曲率の発散を伴う特異点を形成することが示唆されている。このように単一渦層の挙動については多くの知見がある一方で、渦層間相互作用が特異点の形成過程に与える影響はいまだ十分に解明されていない。本研究では、噴流や後流などの流体現象を記述するため、Birkhoff-Rott方程式を2つの渦層間の相互作用を考慮した形へと拡張し、2層渦層モデルの特異点形成に及ぼす相互作用の影響を数値的に調べた。本講演では、平行な2層渦層に対して線形安定性解析から導かれる2種類の不安定モードを微小摂動として与えた解の時間発展を考える。特に、渦層間距離を変化させたときの特異点発生時における渦層の形状や曲率の挙動について考察する。さらに、複素平面上の特異点を仮定した解析手法に基づき、フーリエ・スペクトルの代数的減衰指数の観点から2層渦層モデルにおける特異点形成過程について明らかにする。本研究は、ミシガン大学のRobert Krasny氏との共同研究に基づくものである。
-
岡山大学津島キャンパスへのアクセスはこちら
▶ 過去のセミナーはこちら